魂を入れる [家具]
写真は家具を製作中のわたくしです。
お店に来られる方々が不思議そうに眺めていく鉄工所の内部。
こんな野暮ったいガテンな作業場で日々、家具を制作をしている訳であります。
制作作業はとても手間が掛かります。時間と根気の勝負でもあります。
規格品による大量生産ではない為、ひとつひとつの工程のほとんどが手作業です。
図面制作→原材料の切断→溶接・組み立て→微調整、研磨→塗装などなど。
他に書ききれないほどの細かな作業がいっぱいあります。
小さなスツール一つ作るのでさえ、数日要するのが普通だったりします。
こんな工程を知って、知人が言いました。
「デザインだけ、こっちでして制作は中国とかタイとかベトナムあたりの工場に発注かければ?」
そうですね~、そうするとだいぶ工賃が安く済みそうです。
(人件費は日本の十分の一だそうですから) 安く、大量に作って売りさばく!商売繁盛!!
いいいかも!? それによって、値段が安くなればお客さんも喜ぶだろうし-。
う~ん、ただ、そうなると、どこもやっているような方式と変わりないかな?
結局、消費者は安い外国産のモノに走る。日本のものが売れなくなる。
「日本の産業の空洞化」だとか、言われてるように、国内のモノづくりが廃れていくかんじ。
ただ、値段の高いか安いかで判断して、根っこの部分の価値観が揺らいでいるよう。
このままでよいものか…。
僕が大事にしたいのは-
作り手の顔が見えるようなもの
作った人の思いや温もり、ストーリーが伝わってくるようなもの
そんな反復疑問と自問自答をしつつ、日々、家具の制作に励んでいる訳であります。
今日も魂入れてます!
PS.
現在、ホームページを改訂中です。お見苦しくて申し訳ありません。今しばらくお待ちを-。
●お問合せ:info@studio-caravan.net
●トップページ:http://www.studio-caravan.net/
2010-12-11 22:44
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