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ユクトシ クルトシ [すたじお日記]

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2011年もあと残すところ1時間を切りました。
昨日、一昨日は店と工場の大掃除で埃まみれ。一年のホコリとボロをキレイにして
どうにか、仕事納めに辿り着きました。

今年を振り返れば、3月の僕の誕生日に起こったあの大震災は一生忘れることのできない、
本当に痛ましいものでした。余りにも酷過ぎる惨劇に「一体、自分に何ができるのだろう?」
という問いが突き付けられた一年でもありました。

『価値観の転換』、『断捨離』、『絆』 
これらも、今年一年よく聞かれたキーワードです。何が本当に大事で、必要なものなのか… 
それを世の人々が再認識する年となりました。
着の身着のまま命だけ助かった、そんな人たちが瓦礫の中に茫然と立ち尽くす姿を観て、
「自分はなんて贅沢な仕事をさせて頂いているんだろう…」と自問自答した年でもありました。

今年出会った人たち、家具を納品した方たち、一緒に笑った人、泣いた人-、
皆、僕にとって大事な人たちです。お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。

店もない、ホームページ、ブログもない、放浪する鉄骨家具工房だった、studio caravanも
2012年は居場所を持って、3年目の年に入ります。
苦しいこの時世、せめても自分の家と部屋だけは好きなものに囲まれて、落ち着ける居場所で
ありたい-、そんなお手伝いができれば幸いに思います。
新年もどうぞ宜しくお願い致します。

●お問合せ:info@studio-caravan.net
●トップページ:http://www.studio-caravan.net


christmas cafe 終了しました [すたじお日記]

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クリスマス2日間の期間限定カフェ、無事終了しました。
ケーキやstudio caravan ブレンドのコーヒー、フレイバーティーなど、ゆったりと楽しんで
頂けましたでしょうか。
寒い中、都内や千葉など遠路はるばる来られた方もおり、こちらとしても驚くと共に
感激しました。また、お土産や差し入れを頂いた方、どうもありがとうございました。

ご好評につき、「カフェの日」は不定期に、これからも継続して行こうと考えております。
この周りは住宅と畑と工場…。何~も、お茶したり、食べるところがありませんからね。
せっかく、遠くから来て頂いた方にノンビリ、ゆったりと一息ついていって頂けたら、
と常々思っています。

新年は1/8(日)、9(月)の”NEW YEAR SALE”の初売りからスタートします。
一年に一度、お正月だけのセールです。楽しみにしてお越し下さい。


※配送の手違いで、一部商品が届かず、せっかく楽しみにして来られた方には本当に
  残念な思いをさせてしまいました。心よりお詫び申し上げます。


●お問合せ:info@studio-caravan.net
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マイ・ルーツ [すたじお日記]

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「あれが今の自分のルーツだったのかも?」とフト、思うことがあります。
それは僕の場合は高校時代。もちろん、もっと早く萌芽はあったにせよ-。

”夜が明けたら 夜が明けたら 一番早い汽車に乗るから
 切符を用意して頂戴 私のために一枚でいいからさ
 今夜でこの街とはサヨナラね わりといい街だったけどね”
                    浅川マキ 「夜が明けたら」

ウッドベースとピアノ、ジャズ的な中音域のギターとこの気だるい歌声-。
「先生、これって中島みゆき?」
「唄い方とか似てるらしいんだけどね。浅川マキっていう昔の人、知ってる?」
「・・・?」

母校の高校にあった図書館の司書の先生が「あの時代の人」で、ある日の放課後、
図書館に行くとBGMでこの曲が流れていました。
それからこの歌の世界に妙に惹かれてしまった僕は先生に、このレコードを借り、
テープに落としました。

図書館のBGMは日によりけりで、マイルス・デイビスであったり、ビル・エバンスで
あったり、ソニー・ロリンズ、MJQ、それにマハビシュヌ・オーケストラだったり…。
豆から挽いたペーパードリップのコーヒーの香り漂う図書館には、いつもそんな音楽が
読書と会話を邪魔しない程よい音量で静かに流れていました。

やはり、そんなところに集まる輩もヒトクセあり、ある意味、「危険人物」のたまり場の
ようでもありました。危険とはいっても当時流行りの「ヤンキー、ツッパリ」(←死語)の
ようなものとは違い、寺山修司やら太宰治、月刊宝島を愛読し、(バンドブーム以前
のまだ小さかった頃)マルクスやらゴダールに傾倒し、五木寛之の旅本に憧れ、ヒッチで
日本中を周るようなヤツらです。言ってみれば「思想犯」ですね。
学年主任の教師に面と向かって言われました。「お前みたいのが一番怖い」と。(笑)

周りがガンダムであったり、BOOWYであったり、聖鬼魔Ⅱだった頃、ぼくはそんな場所に
出入りする高校3年間を送ってしまいました。そんな我が母校も少子化のあおりもあり、
廃校となり、(正確には統合)今は特別支援学校となりました。

あの歳頃と言えば、分かっているのか、分かっていないのか、そんなこと構わずに何だか
コムズカシイことをブって背伸びしているのが、カッコよかった。「我が道を行く」が如く、
風を切ってひとり歩くのが粋だった… なんて、蒼い時であります。

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甘いテイストのもが苦手だったり
「カワイイ」という言葉がNGワードだったり
テカテカした新品ぽいものは、ワザと使い込んだように古くして
ワビ、サビとか仙境な世界に憧れたり
男っぽい無骨なもの、ポリシーや背景を感じるものが好きだったり…

やはり、自分のテイスト、世界観のようなものは、この頃にある程度出来上がっていたのかも-。
と、いい歳して少年な、caravan店主の回想録でありました。



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毎度、お待たせしております [すたじお日記]

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〈写真〉夕暮れ時の店先


日曜日のみの営業にも関わらず、遠方よりお越し頂く皆さまには感謝申し上げます。
こちらのホームページなどを見て、家具のご相談に来られる方も多いのですが、
いかんせん、ご相談なさりたいというお客様が、重なってしまうことがあり、
お待たせしてしまうことも…。

かといって、そんなに繁盛しているという訳ではありません。(残念ながら)
たまたま、時間帯が重なってしまい、お待たせしてしまう、ということなのであります。
せっかくのオーダー家具、納得いくまで打ち合わせをしたいもの。
それは双方にとって大事な時間でもあります。いきおい、時間も押してしまい…、
ということになります。

時間帯的には12:00~13:00、夕方16:00~18:00が比較的、空いております。
直接、お越しになりたいという方で「日曜日はどうしても無理」という方は、ご都合のよい
日時をメールにてお知らせ下さい。こちらよりご返信差し上げます。
(第3希望の日時まで書いて頂けると調整がつきやすいです)

愛すべき家具がお手元に届くまでの時間をお互いに楽しくワクワク、共有できたら
素晴らしいと思います。


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コーヒーブルース [すたじお日記]

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”三条へ行かなくちゃ
 三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね
 あのコに遭いに なに好きなコーヒーを少しばかり” 

                  高田渡 コーヒーブルース

っていう曲、知ってますか?(良かったら探して聴いてみて下さい)
僕は15年ほど前、この曲に導かれてコーヒーを飲みに京都まで
行ったことがあります。この曲に唄われているような”あのコ”らしき
店員さんはいなかったですが・・・。

土・日の2日はコーヒーに導かれてのお客さまがチラホラ。
(まさか僕に遭いに来た訳でもないでしょう)
家具や雑貨を見、店内にあるインテリアや旅、音楽に関する雑誌、
写真集などをアテにコーヒーを一杯。
工場の作業場の一画や、テラスでノンビリと・・・。
何だかカフェ的な時間の流れていた2日間でありました。

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お陰さまで、"studio caravan original blend coffee"は残りあと4つとなりました。
在庫が無くなるまで、お店でコーヒーはお出しする予定です。
次の日曜日の午後もノンビリと淹れています。
本郷へ行かなくちゃ♪ なんて…。


※家具、雑貨と同様、メールでもご注文お請けしております。下記までどうぞ。

●お問合せ:info@studio-caravan.net
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タイ電撃滞在記 [すたじお日記]

前回、チラリと書きましたが、ほんの数日、タイへ行って来ました。
「どんなんだった?」というメールも頂きましたので、今回は旅の様子など
ご報告したいと思います。

日本の今の夏の時期は現地では丁度、雨季にあたります。(だいたい6~9月)
あいにく滞在中、快晴だったのはほんとに稀で、日焼け止めなど塗ることもなかった
くらいでした。また、その雨と言うのが凄まじいこと!!!

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これが南国のスコールというヤツです。
写真のような凄雨がいきなり降り出します。すると近くの食堂などへ避難。
何をするということもなく、時間を暫くやり過ごしたり…。
そして、だんだんと僕の頭もユル~く怠化(タイ化?)していくのであります。

さてさて、タイと言えばタイ料理!
ガッツリ食べて来ましたよ~。ヨーロッパではマンネリのお粗末な食事が続きますが、
タイでは胃袋が1つでは足りないというくらい食べまくりました。

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トムヤムクン、空心菜炒め、シーフードバジルチリ炒め…
日本でもムショーにこの味が恋しくなり、居てもたってもいられず、タイ料理屋へ行く時があります。
あとは(ビアシン)シンハービールとメコンのソーダ割があれば言うことなしです。

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食といえば、ファーストフードも日本と全く変わらないくらい、何でもありますね。
有名なこの人も合掌して(タイ式のあいさつ)、お客さんをお迎えしています。

バンコクではインテリアショップ巡りもして来ました。
以前、タイを訪れたのはもう8年も前のこと。街も変わり、地下鉄が開通し、
新しいショッピングセンターが出来ていたり、クールなカフェやバーも、若いタイの
オシャレさんで賑わっていたりと、人々の暮らしも前よりは豊かになった感じがしました。
インテリアへの意識も確実に高まっている気がします。

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変わらぬ昔からのタイ、そしてクールな今風なタイ-。
そのどちらも、昼夜寝る間を惜しむ電撃的日程で満喫して来たのでありました。(←いつもそう)
タイのお土産話は以上です。


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残暑厳しいですが・・・ [すたじお日記]

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残暑お見舞い申し上げます。
暦の上ではもう秋ということらしいですが、猛烈な暑さが続きます。
お盆休み、家具制作中のstudio caravanです。

「前から行きたいと思っていたんですが、日曜日が仕事なので、なかなか来れず、
 やっと今日になって来れました。」
「東所沢に日曜日しかやってない、北欧雑貨のお店があると人に訊いて来ました。」
という方がチラホラ・・・な、ここ数日です。
本当にスミマセン。この暑い中、ありがとうございます。

今日も通常通り、家具を制作中。
トンカン、トンカン・・・と、スローで実にアナログチックな鍛冶屋の作業が
一日続きます。出来上がった商品がキレイに売り場にディスプレイされている姿を
見慣れている日常とは明らかに違う、汗臭いガテン系な現場です。

さてさて、つい少し前、私用でタイへ数日、行って来ました。(第二の故郷!)
タイの古びたブロカントをほんの少しですが、仕入れて来ました。
「これ、何に使う?」的なパーツですが、どうぞ見にいらして下さいませ。

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完成真近 [すたじお日記]

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完成真近のオープンデッキ。これからは道路側からもお店に入れるようになります。
ドイツ、ベルギーの雑貨が入荷しました。追ってご紹介させて頂きます。

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ていねいに暮らす [すたじお日記]

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〈写真〉こんな空間で映画の上映会をしました。 古民家付き貸し農園 corot

先日、5/22(日)の『幸せの経済学』上映会は盛況のうちに終了致しました。
交通の便が良い所だとはとても言い難い古民家に定員を越す、実に81名の方が
いらっしゃいました。

お昼は所沢の地元で育った有機野菜と小麦粉、お味噌まで自家製という”すいとん”
とお茶のランチ。
庭先では「メェ~メェ~♪」とヤギさんが鳴き、子供たちが走り回り、マーケットを覗いたり、
ケヤキの大樹の下でお茶を飲んだり・・・と、思い思いに楽しい時間を過ごして頂けたのでは
ないかと思います。
当studioのベンチやスツールも立ち見の方が出る中、大活躍しておりました。
映画を観終わった後は、軽~くヨガストレッチなどをし、座談会に。


座談会ではこんな意見が交わされました-

・大量生産・大量消費という経済のサイクルは人の心や価値観を壊してしまう。

・競争よりもこれから共存が必要なのでは。

・他人を慈しむ、そんな気持ちが今は廃れている。どうにか変えたい。地震後、意識が変わった。

・どこの誰が作ったものなのか分からないものが溢れ、それを当たり前のように消費している。
 
・地元や国内で採れた野菜より、外国産のものの方が安いというスーパーの陳列棚をみて、
 素直に疑問に感じる。

・チェーン店の大資本のお店で買うよりも、これからは小さな個人店を応援したい。

・人の顔が見えない、作り手の顔が見えないと、人はモノを大事に扱わなくなる。

・モノの命を大切に使いきる、ムダにしない、そういうキモチは大量生産の既製品だと生まれづらい。


などなど…
皆さん、とても初対面とは思えないほどに活発に意見を交わしていました。

例えば-
作家のナントカさんが作った器、そこにはその作家さんの思いやキモチが投射
されています。その器を大事に使うということが、作り手のキモチを大事にすること、
そして命を大切にするということに繋がる-。
大量生産の規格品ではない、手づくりのものはその作る手間やコストを考えると、
どうしても金額は割高になってしまいます。
高価なモノを購入するということは、今の時代、とても贅沢なことかもしれませんが、
そんなふうにモノを慈しみ、大事に使い、「ていねいに暮らす」という小さなことが
「命の交感」に繋がる気がします。

そんな永く愛されるような家具を作って行きたい、作り手の温もりや思いが伝わってくるような
モノたちをこれからも紹介したい・・・
そんな自分の仕事の原点を見つめ直すような、とても有意義な一日でありました。

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映画 『幸せの経済学』 
渋谷・アップリンクにて6/10まで現在公開中です。
「ほんとうの豊かさ」とは…?
考えてみるキッカケになるかもしれません。


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●トップページ:http://www.studio-caravan.net

















写真展 『欧州飄々』 終了しました [すたじお日記]

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写真展『欧州飄々』、無事終了致しました。多くの方にお越し頂き、感謝申し上げます。

「飄々 ひょうひょう」なんてタイトルを付けながら、実は買い付けはかなりハードです。
「風に吹かれて飄々~」なんてしているヒマは買い付けの旅にはありません。
カメラを現地でバックから取り出すのは、ほんのちょっとの合間。
移動している時や、列車やバスを待っている間とか、買い付け先へ向かっている
ほんの少しの間だったり…。
気持ち的にはあくまでも、現地では仕事、戦闘モードです。

いかんせん、何故かカメラを構えると、フト、素の自分に帰ったりします。ピントを合わせ、
被写体に向かい、シャッターを切る瞬間、ココロの中の自分の何かと一緒になる気がします。
そして、毎回、毎回、作品展をする度に、自分で乗り越えなければならないハードルが
現れます。自分で作っているハードルなのですが、それがまた少し快感だったり…。(変?)
写真も家具作りもどこか、似ているところがある気がします。
だから、止められないのかも-。

そんな写真ですが、オーダーして下さった方、また、什器で置いてあったスツール
やstudio について、その場でお問合せを頂いた皆さま、本当にありがとうございました。


追記
studioの方に写真展で展示した作品をファイルしてあります。遊びにいらした際にでも、
是非、ご覧下さいませ。

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