ていねいに暮らす [すたじお日記]
〈写真〉こんな空間で映画の上映会をしました。 古民家付き貸し農園 corot
先日、5/22(日)の『幸せの経済学』上映会は盛況のうちに終了致しました。
交通の便が良い所だとはとても言い難い古民家に定員を越す、実に81名の方が
いらっしゃいました。
お昼は所沢の地元で育った有機野菜と小麦粉、お味噌まで自家製という”すいとん”
とお茶のランチ。
庭先では「メェ~メェ~♪」とヤギさんが鳴き、子供たちが走り回り、マーケットを覗いたり、
ケヤキの大樹の下でお茶を飲んだり・・・と、思い思いに楽しい時間を過ごして頂けたのでは
ないかと思います。
当studioのベンチやスツールも立ち見の方が出る中、大活躍しておりました。
映画を観終わった後は、軽~くヨガストレッチなどをし、座談会に。
座談会ではこんな意見が交わされました-
・大量生産・大量消費という経済のサイクルは人の心や価値観を壊してしまう。
・競争よりもこれから共存が必要なのでは。
・他人を慈しむ、そんな気持ちが今は廃れている。どうにか変えたい。地震後、意識が変わった。
・どこの誰が作ったものなのか分からないものが溢れ、それを当たり前のように消費している。
・地元や国内で採れた野菜より、外国産のものの方が安いというスーパーの陳列棚をみて、
素直に疑問に感じる。
・チェーン店の大資本のお店で買うよりも、これからは小さな個人店を応援したい。
・人の顔が見えない、作り手の顔が見えないと、人はモノを大事に扱わなくなる。
・モノの命を大切に使いきる、ムダにしない、そういうキモチは大量生産の既製品だと生まれづらい。
などなど…
皆さん、とても初対面とは思えないほどに活発に意見を交わしていました。
例えば-
作家のナントカさんが作った器、そこにはその作家さんの思いやキモチが投射
されています。その器を大事に使うということが、作り手のキモチを大事にすること、
そして命を大切にするということに繋がる-。
大量生産の規格品ではない、手づくりのものはその作る手間やコストを考えると、
どうしても金額は割高になってしまいます。
高価なモノを購入するということは、今の時代、とても贅沢なことかもしれませんが、
そんなふうにモノを慈しみ、大事に使い、「ていねいに暮らす」という小さなことが
「命の交感」に繋がる気がします。
そんな永く愛されるような家具を作って行きたい、作り手の温もりや思いが伝わってくるような
モノたちをこれからも紹介したい・・・
そんな自分の仕事の原点を見つめ直すような、とても有意義な一日でありました。
映画 『幸せの経済学』
渋谷・アップリンクにて6/10まで現在公開中です。
「ほんとうの豊かさ」とは…?
考えてみるキッカケになるかもしれません。
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2011-05-24 23:36
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コメント(2)
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大盛況で良かったですね。
実りある一日だったことが
とても伝わってきました。
by enpoko (2011-05-26 12:58)
予想を上回る人がいらして、スタッフはてんてこ舞いで、
かなり忙しかったのですが、充実した一日となりました。
震災と原発の問題が人々の何かを変えたのでしょうね。
by caravan (2011-05-27 21:54)