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なぜ北欧なのか? [すたじお日記]

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〈写真〉4月の海辺はまだ凍るように寒かった…。 デンマーク・ベルビュービーチ


元々、僕は自他とも認めるアジアフリークで、チベット、シルクロード、ガンダーラ、ヒマラヤ…。
そんなアジアの秘境を攻める「アジア秘境マニア」でした。そんな訪れる土地土地で出会った
生活雑貨や民芸品に魅せられ、以前はアジア雑貨にハマっていたものでした。

「そんな人が何故、今、北欧雑貨なんて売ってる訳???」 よく人に訊かれます。(笑)
今ブームだから? 売れ筋だから? カワイイから? おしゃれだから…?
北欧のモノに魅せられている、何故好きなのか? そのワケを自分なりにまとめてみました。
(以下、箇条書き)

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・シンプルでやりすぎていない、すっきりとしている。

・単なる「カワイイ」という甘さではなく、実用性や合理性を追求したデザインであること。

・良いものを永く愛し、使い込み、大事に育てていく・・・というモノへの愛着と慈しみ。
 大量消費とは対極にある価値観。そこに共感。

・装飾性を排除したミニマムなデザインは日本人の持つ「侘び・サビ」や「禅的感性」
 に訴えるものがある。日本人の心に馴染むホッとしたやさしさがある。

・素朴で温かい、頑張り過ぎず、さりげなくスタイリッシュ。

・決してデザイン性のみでなく、実用性、機能性とのバランスが絶妙。

・環境や人間工学に基づいた人にやさしいデザイン。

・シンプルなのに強く普遍的なデザイン。ぶれない強さを持っている。

・そこにあるだけで、一緒に暮らしているだけで、ほんわりと心地よいデザイン。

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以上、思いつくまま書き出してみました。
それと北欧デザインに魅せられたきっかけの一つに「和の探訪」があります。
今まで海外にばかり目が向いていたせいでしょうか、ここ数年は逆に日本の美が新鮮に
映り、京都にはここ10年以上毎年通うほどです。

日本庭園や茶室
枯山水の禅的宇宙
装飾性を削ぎ落としたシンプルかつミニマムなデザイン
贅沢なものよりも、シンプルで簡素なものの中に安らぎを見い出す和の世界…。

そういうものに深い感銘を受けつつ中で偶然、出会った北欧デザイン。
「これは日本の民芸や用の美に通じる-」と、その佇まいに衝撃を受け、一気に
惚れ込んでしまいました。
実際に北欧のデザイナーの多くは日本や東洋的なものにかなり影響を受けています。
ですから、僕の場合は「カルチャーショックの逆輸入」といった感じかもしれません。

自分の作る鉄骨家具も同じく、洋でありながらも、心は禅的でありたいと思っています。
シンプルでやり過ぎていない、そして凛とした佇まいを持つもの-。
そこに北欧のモノとの共通性、精神のコラボレートが生まれたらステキだと思います。


●お問合せ:info@studio-caravan.net
●トップページ:http://www.studio-caravan.net/






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